MP3とは
さて、MP3(正式名称はMPEG-1 Audio Layer 3)とは、音声圧縮方式の一つです。
音声圧縮方式には、MP3のほかにもいろいろな種類がありますが人の聴覚特性を利用して、最小可聴限界外の音はそもそも聴こえないので、その部分はカットするという形で音声を圧縮するというものです。
難しい話はともかく、要するにオーディオCD並の音質を保ちながらデータサイズを大幅に縮小することが出来るわけですね。概ね元データの約1/10程度のサイズに出来、シングル1曲分なら4〜5MB程度というところでしょう。
このため、市販の音楽CDからコピーをしてMP3形式で圧縮、かつてはインターネット上のアングラサイトで、最近ではP2Pファイル共有ソフトなどを通じて配布するということや、そこから海賊版などが出て世界的な著作権の問題になったというのはよく知られているところです。
インターネット上に流れる音楽の不法コピーについては音楽業界としても大きな問題であり、あちこちで裁判沙汰になっていますが、こらははっきり言ってユーザー側のモラルに頼るしかないというところでしょう。
そんな中で、アップル社はiPodの発売に際して、ネット上から1曲0.99ドルでダウンロード出来るという活路を見い出し、それと同時にiPodの爆発的人気になったという流れですね。
MP3というのは、ソフトさえあれば誰にでも簡単に音楽CDなどから変換が可能ということですので大変に便利なものです。
もちろんCDのみならず他の音源(たとえばカセットテープ、ラジオ、マイク入力による声など)も同様に変換出来、そのファイルサイズが小さいということから、保存に際しても容量を食わない、ブロードバンドの普及したインターネットでのメール添付なども可能ですから、様々な使い方が出来ます。
ファイルサイズが小さく、保存に際して保存メディアの容量を食わないということは、例えば、音楽CDであれば概ね10分の1程度のサイズになるということですから、MP3化すれば、CD一枚に音楽CD10枚分の音楽を入れることが出来るということになります。
パソコンで再生ソフトを使用して聴くなら、瞬時に聴きたい曲に移動出来ますし大変に便利です。
次のMP3作成法で、その作成方法は書いていきますが、基本的に音声データをWAVE形式というものに変換して、それからMP3に変換するというものです。
また、いったんMP3化したデータを元のWAVE形式に再変換(デコードといいます)にすることも可能ですが、この場合は元のWAVE形式より音質が落ちるとされています。
このため、音楽CDなどからWAVE化したデータは、なにかの記録メディアに残しておくと、それはいつでも元の音楽CDとして利用することが出来ます。
様々な使い方が出来て便利なパソコンですが、せっかく購入したパソコンですからこのような使い方をして、よりPCライフを楽しむという方法もあります。
今後は、日本においても圧縮音楽データのダウンロード販売というのが盛んになると思われますので、ますます身近になることでしょう。
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