2004年7月に日本でも発売を開始した、アップル社のiPod Mini人気を受けて今後は小型HDD内蔵型の携帯音楽プレーヤーが注目を集めそうです。
音楽を手軽に持ち歩くことが出来るというコンセプトで開発された携帯音楽プレーヤーは、1979年にSONYが発売した「カセットウォークマン」から始まり、その後、カセットテープ型携帯プレーヤーの小型化が進んだあと、現在はMD(Mini Disk)プレーヤーが主流になっています。
MDは、CD-MDコンポなどから簡単にダビングが出来、MDそのものがカセットテープより小さい、テープのように劣化がないということから人気を集めていますが、MD1枚に収録できる曲数はCD1枚分程度(LPバージョンは別)であり、旅行などの際に多くの曲を持ち歩くには何枚ものMDが必要となります。
iPodは、新発売となったMiniでも本体内に1000曲もの曲を収容出来るということから、メディアそのものを持ち歩く必要がなく、数多く収容された中から瞬時に聴きたい曲を選ぶことが出来るという点などから人気を集めています。
しかし、iPodが急速に広まった原因は、米国では1曲99セントという安さでダウンロード購入が出来るという部分にあると思います。
日本では、曲のダウンロード販売も開始されていますが、まだその数も少なく、価格も概ね1曲200円台と高くダウンロード販売については今後の問題になるといえるでしょう。
ただ、モーラ、エキサイトミュージックストア、OCNミュージックストア、リッスンミュージックストアなどといったところがコンテンツの充実を図っていることから、これからは楽しみでしょう。
しかし、なぜそんなに小さな本体にたくさんの曲を収容することが出来るのか?と疑問に思われる方も多いでしょう。
小型HDDが開発され、iPodでは本体に最大40GBの容量を確保しています。iPod Miniでも4GBという容量があるとのことですが、さらに音声圧縮技術の進歩によってそれが可能になったというわけです。
CDに収録されている音ファイルを圧縮してファイルサイズを小さくする技術によって可能になったものですが、様々な技術開発によって、いろいろな圧縮形式が出来ています。その中で、現在のところ概ねどのプレーヤーでも再生可能という形式が「MP3」というものです。
ここでは、そのMP3を中心に携帯音楽プレーヤー、その活用法などの紹介をしてみたいと思います。
デジタル音楽シーンは今後もますます多様化し、より身近に音楽を楽しむことが出来るようになると思われますが、考えて見れば、SPレコードから始まり、ドーナツ盤、ソノシート、LPレコード、CD、そしてDVDと次々と進化してきた変化のスピードはすごいものですね。
より便利になる技術の進歩に伴い、さらに身軽に簡単に音楽を楽しむことが出来るというのはうれしいことです。
次へ…MP3とは
|
|
|