インターネットは単なるツールである
インターネットをとりまく言葉を見ていると、まさにインターネットではなんでも出来るという印象をうけます。たしかに自宅に居ながらにして様々なサービスを利用出来る、買い物も出来る、遠方の知り合いも出来る、他の媒体では入手出来ない情報を得ることも出来るなどなど非常に多くの利点があります。
しかしその一方で、インターネットをめぐるいろいろな問題もありますね。その一つは、社会的問題にもなっている出会い系サイトに関わる事件などでしょう。
その多くは携帯電話による出会い系サイトということのようですが、たしかにEメールというものには不思議な親近感を持たせる部分があります。
その原因が何であるのかはわかりませんが、相手の顔が見えないという部分が大きく左右していると思われます。メールによる言葉のやりとりから、相手に親近感を持つこと自体に問題はありませんが、そのすべてを信用してしまうというのは、ちょっと考えられないことです。
人と出会うきっかけとして、メールが存在することになんら不思議はないわけですが、あまりにも安易に他人を信じるという部分に不気味さを感じてしまうのは私だけではないと思うのですが…。
また、ネット詐欺などの被害者で、Webサイト(ホームページ)を見たところ雰囲気が良く、まともな会社のように思えたからとした人が居ましたが、これなどは一体何をもってそう判断したのか理解に苦しむところです(笑)
実社会ならけっこう用心深い人が、なぜかインターネットについては盲目的に信用してしまうとか、ネット上で公開されている情報については信じるに値すると判断するのはおかしな傾向と思うのですが、不思議な現象ですね。
あまりにも急速に広まったインターネットというものについて、その仕組みや使い方などに正確な情報が少な過ぎるということもあるでしょう。
パソコンを販売する側も、ネット関連のサービス提供業者、各メディアなどもいいことばかりの情報提供をして、ユーザー数を増やすことに力を入れたということもその原因の一部かとも思えますが、結局のところ使うのはユーザーですから、自分できちんとした情報を得て使うというのは基本ですね。
インターネットの世界は、まさになんでもあり!という印象を受けます。現在では一般的に認知され、サイトのセキュリティなどもしっかりしたサイトが増え、そのことによってごく普通に使えるというサービス、ショップが増えたことによって、かつてのアングラサイトなどがあたかも消えたように感じる部分もありますが、ちゃっかりいろいろ偽装して存在しているということもあるでしょう。
つまり、まともなものとそうでないものが混在した状況にあるということですね。そこに知識もなく飛び込んで行って、判別が出来るか?という部分があるでしょう。
たとえば子供達がゲームに関するサイトなどをあちこち見て回っているうちに、ウイルスの仕込まれたソフトなどをダウンロードしてきて、感染。親はもちろんそんな知識がないものだから、わからずウイルスを撒き散らした後に、どうやら原因がそこにあったとわかって子供を叱る!
これはおかしいですね。子供を叱る前に親がきちんと子供に教えなければならないところ、むしろ子供のほうが知識があるというような状況では話にならないということです。
インターネットを始める前に、ちょっといろいろな学習をしておくべきでしょう。
パソコンが急速に普及した背景には、おじさん族が無修正のアダルト画像などをタダ見ることが出来るということがあったということは紛れも無い事実でしょう(笑)
しかし、そこにもいろいろなワナが仕掛けられているとも知らず、どんどん踏み込んで知らない間に国際電話をかけさせられていたとか、場合によってはゲームと同じくウイルスが仕込まれていたとか、まあいろいろありますね。
今はブロードバンドになっていますから、かつてのようにダイヤルアップ接続が勝手に立ち上がるということはありませんが、その時代でもデスクトップに知らない間に妙なアイコンが出来ているとか、不審は動きをしたはずなのに気付かない!
もうアダルトを見ることに注意が行って、ほかのことなど目に入らないという状況ですね。おまけに検索などでかかったサイトを無条件に信用している。
このあたりの心理が面白いところですが、いい歳をした大人がやることではないですね。
出会い系サイトなどでも似たような部分があるのでしょう。また同様にオークションサイトなどでも無条件に信用してしまうといったことがあるのでしょう。
そしてそれらの多くは一般的には流通していないようなものであったり、ウラ情報などとして特にたいした情報でもないのに、表現につられて手を出すというものです。
早い話が、使うほうが気をつければ防げるものを、そうしていないからダマされるとなるわけですね。
実社会でもダマしは数多く存在しています。そして誰でもが気をつけるという心がけをしていますね。インターネットはもっとダマシの出現しやすいところであると再認識して、実社会と同じように、いやさらに気をつけるという心がけが必要でしょう。
一方で、インターネットの世界はブロードバンドの普及とともにますます便利なコンテンツが提供され、まさにインターネット上から様々なサービスの提供を受けると同時にショッピングなどでも本当に自宅に居ながらにして各種の商品を購入出来る状況にあります。
インターネットを上手に活用することによって、まさに生活に利便と楽しさを増すことが出来るでしょう。
インターネットは極めて便利な通信ツールです。
しかし、あくまでもツールであって、それを使うのは人間ですね。パソコンも単なる機械です。
道具は使いよう!使う人間によって変わるということを再度認識すべきですね。
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